健太さんは初めての就職先が美容室でした。

その美容室は典型的なブラックで朝は5時起き、夜は終電帰り。

店長もパワハラ気質があり、最悪の職場でした。

同期が次々と辞め、自身も辞めることにし、美容業界はブラックが多いので美容師自体を辞めて派遣社員に転職することにしました。

その結果あまりにホワイトすぎる職場に感動したのでした。

毎日睡眠時間を削りながら仕事

美容師時代は、美容師になりたてで新人でした。

朝は毎日５時おきで先輩方が来る前に店の掃除、器具のセッティングをして先輩を待っていないと怒られます。

それから開店しても店が混んでいるとなかなかお昼も食べる時間がなく雑用に追われてほぼ１日中立ちっぱなしの日々でした。

しかも、１日立ちっぱなしで閉店した後にはカットやスタイリングの練習が毎日待っていましたので帰宅するのは12時過ぎていました。

帰宅したら足はぱんぱんで夕飯に何を食べたか忘れるほど疲れていて何とかベッドに入り泥のように眠り、目覚ましを３つかけて何とか起きて気合いで朝は５時に仕事に行くという毎日を過ごしていたので疲れすぎて休日は寝てばかりいました。

しかも、休日も週休1日しかなかったのでイベントやコンテスト前になると休日も無くなり出勤して練習をしたりと今になると良くやって行けていたなと思います。

周りの子達も若いから何とかやっていけてたと思いますがみんな体育会系の人が多く人間関係もかなり悪かったです。

店長が最悪なので人間関係も悪かった

人間関係は店長の指導の仕方にかなり左右されると思います。

私のいた店の店長は男性で可愛い子には優しく気に入らない人がいるとお客様の前でも平気で悪口を言ったりしていたのでそれを後輩が見て真似をするという最悪なお店でした。

労働時間が長いので人間関係か悪いとメンタルが相当強くなければ続かないです。

私も何度も辞めようかと思いましたが仲の良いたよりになる先輩がいたのでかろうじて続けられていました。

ですが、やはり月日がたつにつれてみんな体力と気力の限界になり辞めていく人達が増えて同期がほとんどいなくなってしまいその皺寄せが来るようになってしまいました。

辞めていく人に対しても店長はとても冷たくて今のやつは根性がないとかだらしがない奴らばかりだとか毎日ぶつぶつと言っていましたが、私はそのお店しか経験したことがなかったので他のお店でもそうなんだろうとしか思っていませんでした。

また、お客様も色々な方がいてクレームも多いのて細心の注意を払いながらシャンプーしたり会話に気を付けたりしながら接客をしておりました。

先に辞めた友人から職場環境のいい美容室の話を聞いて衝撃を受ける

みんな辞めて皺寄せがきてもう私も限界で辞めようか本気で悩んでいたところに昔の同期と偶然にあい近況を聞くことになったのですが、その子は他のお店に行ってまた美容師として働いていましたが、今度のお店はわりとこじんまりとしたお店で働くようになったそうです。

そちらの店長さんがとても優しい方のようで慣れないことにも怒らないて丁寧に教育をしてくれて悪口なんかも一切言わないし、とても居心地がよく待遇も良くて働きやすという話を聞きました。

その話を聞いてあまりにも衝撃的すぎて金づちで頭を殴られたような衝撃でした(笑)

初めてのお店が最悪で他のところにはそんな素晴らしい職場もあることを初めて知ってなんか今まで我慢してきたことが馬鹿馬鹿しく思えてしまいました。

その頃仲良くしていた先輩も辞めることになり私を支えて励ましてくれる人も居なくなるとなるとこのまま続けられないと思い辞めることにしました。

また辞める時でさえも店長は相変わらずここまで育ててやったのにとか何度も言ってきました。

この店の雰囲気の悪さは店長から来ているのに反省もしないで人のせいにはかりしていてうんざりしましたが、辞めることになり本当に良かったと思います。

このまま続けていても人としてヤバイ人になってしまうところでした。

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次にまた美容師の仕事を探そうかなと思いましたが、今まで全力で限界まで頑張ってしまったので美容師としてまたやっていけるか自信がありませんでした。

心身ともに疲れきっていたのもあり今度は違う仕事も体験してみたいなと思って違う仕事を探しました。

残業をする気力も残っていなかったのでとりあえず手っ取り早く派遣のサイトに登録してアパレルやコールセンター等色々面接をしたなかでも化学薬品の事務員さんに目が止まり面接をしたところすぐに合格をしました。

今までとは全く違う職種なのでとてもどきどきしましたが行ってみるとわりと年齢層が高い会社で人数もそんなにいない会社でした。

新人に優しく仕事を教えてくれることにびっくり

事務職は初めてだと伝えましたら意外にも丁寧に教えてくれて化学薬品の会社なので時間が穏やかに流れていく感じにしばらく慣れませんでした。

美容師のころが過酷すぎて事務員になってからは驚くことばかりでした。

まずはわからないとこがあって聞いても怒られないところです(笑)

前はみんな忙しくて教えてもくれないときがありましたか、こちらではすぐに教えて頂けてサポートも手厚すぎて、そこでカルチャーショックです。

しかもみんな仲が良くてお互いの仕事をサポートしていてチームワークが凄いなと思います。

みなさん理系の出身の方ばかりで寡黙ですが理論的に説明して下さりわかりやすいし、いちいち感情的になる人なんかが居なくて凄いなと最初のころは驚くことばかりでした。

派遣なのに普通の社員さんのように平等に扱ってくれることに感謝しました。

残業なしで定時で帰れる毎日

私は派遣なので定時の５時にあがれて残業もほとんどありません。

決算のある月だけは残業が少しありますがそれだけなので非常に楽です。

接客業とは違い、毎日相手にするのがパソコンなので文句も言いませんし気を使うこともないので精神的にも凄い楽になり自然と心から笑えることが多くなりました。

以前はただの愛想笑いでした。

転職してみてから時間にもとても余裕が出来たので帰ってから何をしようかなとか考えられることが嬉しくて嬉しくて自分できちんと自炊もするようになりました。

しかも休日が２日間もあるなんて夢のよう！

休日は呼び出されることもなくゆっくり過ごせるので幸せを噛み締めながら過ごしております。

睡眠時間もたっぷりとれて、仕事帰りにも時間がとれるようになったので合コンに誘われるようになったり、疎遠になってしまっていた友達とも会えるようになってプライベートでも充実出来るようになって初めて前の職場のやばさを痛感致しました。

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転職して改めて最初に就職した美容室がいかにブラックだったか思い知らされました。

おそらく過酷な環境にいるとみんな同じなので感覚が麻痺してきて気が付かないんですね。

以前は友達もかなり減ってしまいました。

なので転職して本当に良かったと思います。

お給料は美容師時代よりはかなり減りましたが、そのぶん時間に余裕が出来て自炊もするようになったので節約も出来ますし、以前より断然健康的で人間らしい生活をやっと手入れられた感じがします。

こんなにも毎日が楽しいと感じられるなら勇気を出してもっと早く前のお店を辞めれば良かったなと思いました。

まだ美容師として働いている友達たちの話を聞くと美容業界はやはり劣悪な環境のところが多く休みも少ないそうです。

なのでまた美容師に戻るかと言われたら戻らないと思います。

本気で好きなら良かったのですが、最初にかなり心が折れてしまったので好きになれなくなってしまいました。

今の環境では、毎日真面目に仕事をして職場の方は忘年会等の飲み会にも誘ってくれて今では仲良くなり、出来ないこともカバーしあえる理想的な職場です。

人間関係が良いところは長く働く上でとても大切なことなんだと転職してから分かったので、もし今の劣悪な環境に悩んでいたら転職をして他の職場を知るのも一つの手かもしれせんね。

たまたま良い職場に就職出来た私の体験はほんの一例にしか過ぎませんが転職して本当に良かったです。

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