派遣社員の交通費は出ないのは損してる?なぜ出ないの?交通費を節約するには?
交通費は正社員なら普通支給されます。
バイトでも支給されるところがほとんどです。
でも派遣社員は交通費が出ないところがほとんどなんです!
これって損してる感ありますよね〜。
なぜ派遣社員は交通費が出ないのでしょうか。
交通費を節約する方法も合わせて解説します。
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派遣社員に交通費は出ない理由は?
派遣社員には基本的に交通費は出ないのが一般的です。
100%出ない、というわけではありませんが、ほとんどの派遣の仕事に交通費は出ません。
なぜなら、派遣社員に対して交通費を支給する、ということが法律で定められておらず、派遣会社が派遣社員に交通費を支給する義務がないからです。
しかしそれでは交通費がもらえない派遣社員は正社員やバイトと比べて損します。
そんなのおかしいですよね?
この問題のカラクリを調べてみました。
ちなみにですが派遣社員の仕事ってなんだかやたらと時給が高いことには気づきましたか?
特にスーパーやデパートなどの販売系の仕事は、バイトと派遣社員を同時に募集してたりしますが、なぜかバイトの求人広告より、派遣社員の求人広告の方が時給が高く設定されてます。
実際、派遣社員の求人は時給が高いものが多いので目にとまりやすいですよね?
なにこれおかしくね?
って思ってよく見たら交通費支給なし。
つまりそういうことです。
派遣社員は元々人材をたくさん集めるためにある会社。
少しでも時給を高く設定することで人を集めたいわけです。
その方法として、交通費をなしにしてその分時給を上げておいしい仕事に見せている、ということです。
じゃあ派遣社員って時給高い割においしくないのかというと案外そうでもないです。
たとえば完全週休2日制の土日休みで月20日出勤、1日8時間勤務残業なしの一般的な派遣社員で時給が100円高かったとします。
すると100 x 8 x 20 = 16000なので1ヶ月あたり16000円給料が増えます。
交通費も計算してみると
交通費が1日500円の場合で月1万円
交通費が1日800円の場合で月16000円
です。
つまり、交通費が1日あたり800円以下であれば交通費自腹よりも時給が100円上がる方がお得ですね。
そう考えると交通費はもらえないけどその分時給が高い派遣社員の待遇はそんなに悪くないと言えます。
もし時給が高いのであれば交通費をもらえないことをそこまで気にする必要はないですね。
とはいえ勤務地に近い人ほど有利
派遣社員の交通費は給料に含まれます。
じゃあ会社の近くに住んでいて、交通費がかかってない人の場合はどうなるのでしょうか
実際、私の派遣先の会社にそういう人がいます。
会社は都内でも結構いい場所にあるので家賃は高いはずです。
あ、彼はシェアハウスに住んでるのでだいぶ安く抑えてるそうです。
で、念のため彼に聞いてみましたが、やはり派遣社員の給料は勤務地に関係なく同じです。
なので勤務地に近い人ほど交通費がかからない分給料がまるまる使えてお得になります。
交通費が普通にかかる人は実質自腹で交通費をまかなってるようなものですね。
ってことで派遣社員として働く場合はなるべく勤務地に近いところの仕事を選んだ方が有利ってことです。
※交通費が出る派遣会社もある
交通費が出る派遣会社もあります。
その場合も全額出るとは限らず、上限が設定されてる場合が多いです。
ただし、交通費が出る派遣会社が必ずしも出ない会社より得とは限りません。
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交通費が出る派遣会社はその分時給が低いケースも
交通費が出る派遣会社もあることは伝えましたが、実際出る方がお得なんでしょうか?
いいえ、そうとは限りません。
よくあるパターンですが、交通費を出す代わりに時給を低くしているケースがほとんどです。
たとえば交通費が出る代わりに時給が100円低い場合について計算してみましょう。
先ほどと同じで派遣社員は残業なしで1日8時間、週5勤務なので月20日稼働とすると1ヶ月の給料は
100 x 8 x 20 = 16万
時給が100円高いと1ヶ月あたり16,000円給料が増えます。
交通費は
交通費が1日500円の場合で月1万円
交通費が1日800円の場合で月16000円
です。
仮に交通費が1日500円の場合、時給が100円下がって交通費が出るよりも時給が100円高い方が6,300円も得することになりますね。
交通費が800円かかる場合でようやくトントンになります。
実際には定期券を買う分交通費はもう少し安く済み、時給が高い方がさらにお得度が上がるでしょう。
ただし、交通費は税金面で少し有利です。
なぜなら交通費は課税されないからです。
つまり交通費が給与と別の場合、交通費の分は税金を払わなくていいということです。
ただし非課税になる交通費は年間10万円までです。
たとえば年間の交通費が月1万円かかってる人の場合1年で12万なのでこのうち10万が非課税になります。
税率は年収によって変わりますが、平均的な年収300万の人の税率は10%なので12万の税金は10,000円。
年間で10,000円節約できることになります。
でもこれは1ヶ月当たりに直すと833円です。
なので基本的にはよほど交通費がたくさんかかる場合とかでない限り交通費支給よりも時給が高い方がお得になる可能性が高いです。
だから派遣の仕事を探すときに交通費支給があるかどうかはそんなに重視しなくていいでしょう。
ただ派遣会社によっては時給が高いのに交通費も支給される好待遇の求人もあるので一概に交通費支給=損と言うわけでもないと思います。
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派遣社員が交通費を節約するには?
ではこの自腹で払わなきゃいけない、交通費を節約するにはどうすればいいのか考えてみました。
1. 派遣先の会社に近いところに引っ越す
交通費を節約する一番簡単な方法は派遣先の会社の近くに引っ越すことです。
または派遣先の会社を選ぶ時点で家から近いことを希望条件にすればいいですね。
私の友人のように徒歩で行けるなら、毎月1万円以上かかっていた交通費がまるまる浮きます。
しかも通勤時間が5分とかになるのでお金だけでなく時間もだいぶ浮きます。
これはすっごく大きいことですよ
通勤に1日往復で2時間かかってる人なら1ヶ月あたりの通勤時間は
2 x 20 = 40時間
40時間を何に使うかはもちろん自由ですが、仮に時給1000円のバイトをしたら4万稼げます。
これをたとえば時給2000円の家庭教師をしたとしたら8万円稼げます。
そう考えると仮に家賃が多少高くても引っ越した方が収入増えますよね。
バイトではなく副業使えばさらに増やせる可能性だってありますし。
しかし問題は派遣という職業の性質上いつ切られてもおかしくないこと。
派遣社員は3ヶ月単位、あるいは半年単位くらいで契約更新されるので、1年先には仕事を失って引っ越した意味がなくなってる可能性もありますからね。
ただ長期案件の場合は割と安定して3年以上働けることも多いので引っ越すという選択肢は全然ありだと思います。
2. 定期券の買い方を工夫してお得にする
定期券は長期で買うとお得になる
定期券といえばJRサービスなのであまり割引とかないイメージがありますよね
それが実はかなりお得になるんです。
定期券を1か月分買う場合 | 通常料金 |
---|---|
定期券を3か月分買う場合 | 5%オフ |
定期券を6か月分買う場合 | 20%オフ |
6ヶ月分買うのが断然お得ですね。
なので何も考えず6ヶ月分買いたいところですが、派遣社員の場合契約期間が3ヶ月で、その先働けるとは限らない、というパターンがあるので少しやっかいです。
せっかく6ヶ月分買ったのに3ヶ月で契約打ち切りになったら無駄になってしまいますからね。
定期券は払い戻しできる
でも大丈夫定期券は払い戻しが可能です。
なので予定が変わったら払い戻せばいいのです。
ちなみに払い戻しは1ヶ月単位。
日割りではないです。
なので3ヶ月で契約が終わって4ヶ月~6ヶ月分の払い戻しを受ける場合は、必ず3ヶ月のうちにJR窓口に払い戻しに行きましょう。
ちなみに払い戻すと損するかどうか、ですが払い戻し手数料として220円取られるだけで大きな損はありません。
安心して6ヶ月分買っちゃいましょう。
私も6か月定期を買ったけど3か月後に派遣先を辞めたので払い戻ししたことがありますが手続きも簡単でした。
ポイントが貯まるクレジットカードで買う
Suicaのチャージや、定期券購入時にポイントが3倍になるビュースイカというクレジットカードがあります。
このカード、なかなか便利でして
- Suica
- 定期券
- クレジットカード
という3つの機能が1つのカードにワンセットで入ってます。
定期券もSuicaもクレジットカードも財布に必ず1枚は入れるもの。
3つあると財布ががさばります。
そんな悩みを解決する素晴らしいカードがこの「ビュースイカ」なんですね。
で、名前にスイカってあるように、これはJR東日本グループが発行しているクレジットカード。
だからSuicaのチャージや定期券購入時にポイント3倍とお得になるんです。
またSuicaってなくなるたびにチャージするのめんどくさいですよね
ビュースイカならオートチャージ機能がついているのでなくなったら自動でチャージされるように設定できます。
しかもオートチャージ時はポイント3倍だからポイントもお得に貯まります。
また、ENEOSのガソリン給油でもポイント2倍。
年会費が500円かかりますが、これだけお得なら充分元取れますね。
しかもWEB明細書サービスというのを利用すると毎月20pもらえますが、これにより年間240p = 600円相当貯まるため、何もしなくても実質年会費分の元は取れます。
Suica&定期券を利用する人ならこれを使わない手はないですね。
今なら新規入会キャンペーンをやっていて最大で19000円分のポイントがもらえますよ。
確定申告で交通費を経費にすれば取り返せる?
確定申告をしたことのある人なら仕事関係でかかったお金を経費として申請できることは知っていますよね。
そして給与は課税されるけど交通費は非課税になるということもご存知ですか?
そうです。
もしあなたが普通の会社員またはバイトであれば交通費の部分に所得税はかかりません。
でも派遣社員の場合は・・・?
派遣社員の交通費は時給に含まれているから課税対象!?
所得税法では、給与所得者が「通常の給与に加算して」支給されている通勤手当については、月10万円までは所得税が課税されません。
派遣社員に多いケースである、交通費が時給に含まれている場合は、交通費が「通常の給与に加算して」支給されているものではないとして、通勤手当の非課税規定は適用されず、全額課税対象になると解釈されています。
そのため、例えば普通に年末調整してもらった場合、交通費は給与と同じで普通に課税されてしまいます。
じゃあ自分で確定申告して交通費を経費として提出したらどうなのか、というとこれも実はあまり現実的な選択肢ではありません。
なぜかというと、通勤費は「特定支出」という計上になるのですが、給与所得者の特定支出の合計額が基準額(年収300万円の場合は54万円)を超える場合のみ超えた分の金額を所得控除できることになってます。
派遣社員なら年収は300万程度の人が多いですよね?
その中に交通費が年間54万円を超える人はいるでしょうか?
年間54万ってことは月4.5万円、月20日出金なら1日当たり2250円の計算です。
普通はそんなにいかないですよね。
仮に年間60万いったとして、60-54=6万円分が非課税になるだけなので、戻ってきても数百〜数千円レベルでしょう。
ってことで派遣社員が確定申告して交通費を非課税として還付してもらう、という方法は現実的とはいえません。
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まとめ
以上のことをまとめると
- 派遣社員に交通費は出ない
- 派遣社員の交通費は時給に含まれている
- でも実質自腹みたいなものなので勤務地に近い人ほど有利になる
- 派遣社員は定期券を6か月単位で買い、ビュー・スイカを使って交通費を節約すべし
交通費が出ないからって決して派遣社員の待遇が悪いわけではありません。
その分時給は高いので卑屈にならずに働きましょう。
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