新卒の会社がブラックだったので派遣社員に転職したら給与が10万上がった話
ミキさんは新卒でブラック企業に就職してしまいました。
終電帰りの毎日に体調を崩し、退職してからしばらくはアルバイトをしていました。
そんなある日、派遣社員の求人広告を見つけて応募し、派遣社員になってみた結果、ブラック企業の正社員との違いに驚きました。
なんと派遣社員になったことで勤務時間が激減したのに給与は10万も上がったのです!
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新卒で入社した会社がブラックだった話
私は、新卒で編集の仕事に就職しました。
憧れていたライターの仕事に就けるということで意気揚々と入社式をむかえましたが、そこはいわゆるブラック会社でした。
定時はあってないようなもので、もちろん残業代も出ません。
残業代でないのに終電まで働き、仕事がピークの時には終電が間に合わずタクシーを使って帰宅ということもしばしばでした。
当然ながらタクシー代は出ませんでした。
そういう生活を1年近く続け、体調を崩し、退職しました。
退職してからしばらくはアルバイト生活でしたが、とある求人広告に応募すると、それまではアルバイトという名前しか知らなかったのですが、派遣社員を募集していました。
派遣社員という名前の響きに、今までにない憧れ性も感じ、面接を受けました。
派遣社員に転職したら勤務時間は減ったのに給与が10万上がった話
そこは、今までは働いたことのない、損害保険会社のコールセンターでした。
コールセンター自体は、それまでもアルバイトとして勤務したことがあったので、その経験も考慮していただき、無事に採用が決まりました。
そこの研修は充実していて、1か月間みっちり座学とロールプレイングの研修を受け、現場ではOJTもついてくれました。
損害保険の知識などゼロだったのですが、そんな自分も研修のおかげで仕事も順調にすすみました。
私が勤務していたのは大手損害保険会社の子会社が出資する派遣会社のコールセンターで、仕事も、大手損害保険会社から依頼されたもので、勤務先もその親会社です。
オフィスは都会のど真ん中にあるビルで、フロアも広く快適で、ランチする専用の場所もあります。
そして、一緒に働くメンバーも同じ派遣会社の人たちでしたので、一緒にランチしたり飲み会をしたりととても楽しく過ごせています。
新卒で入社した会社はブラック会社で、セクハラ、パワハラは当たり前の環境でした。
そして、そのブラック会社は、同期等による飲み会が禁止でした。
理由は、同期同士で飲み会をすると愚痴などが出て、結果結託して会社に対して反発するようになるから、というものでした。
飲み会はもちろん同期だけでランチやお茶に行くのも禁止でしたので、派遣会社に入って、仕事終わりにお茶をしたり飲み会をしたりということは、新卒当時を考えれば信じられない話です。
時給も、コールセンターということで、アルバイトの時よりも大幅にあがりましたし、一人暮らしのお金も十分にまかなえています。
ブラック会社にいるときは、そもそもの給料が手取り15万円と安かったこと、残業代も出ないことから、恥ずかしながら毎月お金が足りなくなり、実家に泣きついていましたから。
派遣会社になって、勤務時間が減ったにもかからず給与は手取りが10万近くもあがったのには驚きです。
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派遣社員の自由時間を活かして夢を目指して頑張ってる人がいた話
環境という面からいうとコールセンターという場所は、主婦の人たちも多いのですが、バンドを組んでいてデビューを目指していたり、漫画家を目指して派遣社員をしながら家で漫画を描いている人、副業でヨガインストラクターをしている人や、タロット占いをしている人などさまざまな人たちが集まっています。
それは、派遣社員ということで、勤務時間が9時から17時までときっちり決まっているため、アフターファイブが自由になるということが大きいです。
多様な人たちが働いているので、通り一辺倒なところがなく、その人たちと一緒に休憩時間に話をするだけでも楽しいです。
これが、例えばですが、狭い人間関係のところだったら、私も上手く働けなかったと思います。
ブラック会社で働いていたときは、給与のこともそうですが、何よりプライベートが全くありませんでした。
それは、締め切りが間に合わなければ、土日もいやおうなく出社させられていたのです。
それも、前日になって急に、「明日の土曜日仕事して」と命じられることがざらだったので、友人たちと休日の約束をすることもできませんでした。
約束しても、それも急な休日出社があるので破ることになっては友人に迷惑がかかるということでできませんでした。
しかし、派遣社員は、契約書で、休日は土日というようにしっかり約束されているので、どんなに忙しい時だったとしても、土日は必ず休みです。
これが私にはうれしいメリットです。
たとえブラック会社でなかったとしても、正社員であれば休日出社を逃れることはできないと思います。
そこは会社からの命令ですから正社員なら必須ですが、派遣社員は、土日休みの職場を選べば、
土日出社しなくてよいのです。
派遣会社になったおかげで、土日に映画をみたり、友人と美術館に行ったり、時にはゆっくりと自分の時間をすごしたりすることができるようになりました。
これは、精神の衛生上もとてもよいことです。
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派遣社員は子育て中の主婦にもメリットが大きい
私はブラック会社で働いていたので、よりそう思うのかもしれませんが、例えば、子育て中の主婦も、派遣社員として働くメリットが大きいと思います。
子供が小さいうちは、9時から17時までという勤務時間帯はとてもありがたいと思います。
また、有給も付与されるので、子供の行事等で平日に休むことも可能です。
何より、正社員だと、平日に子供の用事で休みをとりずらいということも立場的にあると思いますが、派遣社員は、はっきりいってそこは気楽さがあると思います。
それは、派遣社員という仕事柄、やるべきことが毎日決まっているからです。
研修を受けることで、仕事自体は正直誰でもといってはおおげさですが、簡易的なものが多いので、前もって届け出をしておけば休みをとったとしても、他の人でカバーすることが容易なケースがほとんどだと思います。
その理由からいっても、主婦の人が働くのには派遣社員はもってこいだと思います。
派遣社員の時給は、パートの時給よりはるかにいいです。
こうして、給与、環境、勤務形態、福利厚生、それらすべて、自分が新卒で正社員をしていた時よりも改善されました。
派遣社員にはデメリットもある
しかし、やはり、派遣社員というその職業には不安は消えません。
給与は改善されたものの、派遣社員はまずボーナスはありません。
私が働く大手損保会社の正社員のボーナスは、給与の6か月分が年2回ありますが、派遣社員はあくまで時給で働く身分なのでボーナスなどありません。
それは今後もないと思います。
また、契約のこともあります。
今は、半年契約で更新していますが、それも、万が一会社都合で、契約を切られる可能性も全くゼロではないのです。
何より、やはり、人から聞かれたときに「派遣社員をしている」と、自信をもっていうことはできない自分がいます。
「派遣」という言葉自体、いいイメージをもっている人ばかりではないからです。
やはり、正社員で働いている人には、不安定な印象を与えると思います。
実際、自分の母親からは、「いつまで派遣でいる気なの?ちゃんと正社員として就職しなさい」
と口すっぱく言われています。
母親世代の人たちからすると、派遣社員という言葉にはマイナスのイメージしかないようです。
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派遣社員の可能性について
今と昔は違います。
今は正社員だからって安定した雇用が保証されるとは限りません。
それに正社員になれば会社の言うことが絶対になり、自分の時間がなくなります。
20代での派遣社員のメリットは、堅苦しい制約なくのびのびと自由であることです。
そして自由時間がたっぷりあることです。
このメリットを生かしてプライベートを充実させるのもいいですし、夢を目指してやりたいことをやるのもいい。
副業してお金を稼ぐのもありです。
またいろんな派遣の仕事を経験することでスキルが身に付くので、それを活かして正社員に転職する道もあります。
このように派遣社員にはいろんな可能性があると思います。
今の時代は正社員が絶対派遣社員より優れているとは言えないと思います。
派遣社員になることで自分らしい人生を生き、自分で自分の人生をコントロールできます。
人にもよると思いますが、新卒や20代の若い女性が派遣社員としてキャリアを築いていくのも選択肢として全然ありではないかと思ってます。
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