ゲーム業界が残業多すぎて辛いので派遣社員に転職したら職場環境が激変した。
ちょこぼの巣は太平洋さんはゲーム業界勤めてました。
そんなゲーム業界では発売前の残業が非常に多く、1週間家に帰れないことも。
そこで派遣社員に転職した結果、給与が増え、定時に帰れるようになり、職場環境が激変しました。
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ちょこぼの巣は太平洋さんの正社員の頃と派遣の頃の残業時間と給料の比較
職種 | 残業時間 | 給料 | |
---|---|---|---|
正社員のとき | ゲーム業界 | 0〜12時間/1日 | 20万 |
派遣社員のとき | 経理事務 | 0〜2時間/1日 | 30万円 |
ゲーム業界が残業多すぎて辛かった話
もともとゲーム業界で、デバッガーなど本社での制作部門で勤務していました。
当時はPSや任天堂他、各メーカーのゲーム機のソフトが飛ぶように売れており、各社で常になにかの大型プロジェクトが動いているという状態。
今のように勤務体制が整っていて、若者があこがれる職場ということではなく、非常に売れていて知名度もあり、先進技術で日本を代表するコンテンツであったにもかかわらず、あまり労働条件は良くありませんでした。
おそらく当時世界でもっとも売れているシリーズの部署に配属されて働いていましたが、締め切り前はとにかく残業が多く、また勤務地も巨大な飲み屋街のすぐ近くで非常に雑多なイメージの町。
面接に行くときは知人たちと一緒だったのですが、その中で入社は2人。
勤務を始める時、同期では男性のほか女性が4人いてその中の1人でした。
ですがきつくて2人を残してすぐにみんな辞めてしまいました。
ビルのある町は雑多なところとはいえ、非常にきれいなオフィスビル。
その事務や営業などの人たちが並んだエリアからかなり奥まった位置に、開発系の「巣箱」のような部屋があります。
開発の中でもボトム部分は別に開発用の施設があり、本社側ではプロジェクトマネージャーなどの作業やデバッグ、その他の編集物を作成やチェックする業務が中心。
となると、当時では比較的労働環境が整っていたはずです。
ですが、ドアを開けると、一週間家に帰れず、この作業部屋とサウナを行き来しているだけで着替えもしていない男性などが多数おり、都心で遭難したような見ための社員がたくさんおりました。
このタイプの方々は、多忙さとタスクの多さがとくに一人に集中してのしかかりがちで常にいらいらがMAX。
だれも触ることができないを通り越し、会話が成立しないので業務について必要なことを説明するのに神経をすり減らすという方が多かったようです。
定着率の悪さが、こういったタイプからくる部分と、逆になんでも許してゆったりとしていることで仕事の締め切りに遅れてしまいプロジェクト全体にバグがあるままリリースされたり、大きな発売遅延などを幾度か経験したことなどから生まれていたことが印象的でした。
それでも私にとっては「業務に関しては」比較的、居心地がよく、理解しやすい仕事だったこともあり気に入っていました。
ただ、発売直前の攻防は非常に激しいものがありました。
人気ゲームだけに、外部のファンやメディアなどの方が多く、プライベートでも開発状況などをのぞき込みたい人がたくさん。
開発チームはもちろんのこと、関係者誰もが、情報をまだ外に開示できない段階で常に見えない戦いを強いられている感じ。
これは大きなストレスになっていました。
また発売前残業があると、夜の帰りは当然遅くなります。
女性は気を使ってもらえて終電がなくなる直前くらいの時間帯に帰れますが、それでも翌朝は普通に出勤。
土日も発売前は休むことができないため、連勤となるのが普通です。
帰りが遅い時には、客引きやスカウトなどが数メートルおきに立っていたり、吐しゃ物が道に散乱する繁華街を歩いて駅まで10数分向かわなければいけないことは、かなりストレスになっていました。
家族の了承が得られなかったこともあり、とあるソフトの発売を区切りとして、何か仕事を探そうと考え、退職。
上の上司には話をしていたのですが、それ以外の方面の方にはあとから、ほかの方を通して伝わっていたようで、退職に際して非常に気分を害された方などが多く、ちょっとひと悶着ありました。
いつも忙しくみんながギスギスして働いている職場ということもあり、また、新たな人が入ってきて業務に習熟するまでの間に時間がかかることなどもあり、うまく業務が回るサイクルが作りにくいなどの事情もあったかもしれません。
この後も、ゲーム業界ではないのですが同業種有名企業に就業する機会があり、人づてに当時のことをいろいろ聞かされて、非常に胃が痛くなったことなどを思い出します。
派遣社員に転職して激変した職場環境
さて、ちょうど退職したのがあまり求人が多くなかった時期ということもあって、やめた直後は、いったんアルバイトで飲食店のホール勤務→電話受付業務につき、その後派遣事務員として勤務を始めました。
ゲーム業界に入ったきっかけが、転居でかなり離れた県に来たため、前職をやめなければいけないことだったのですが、それ以前にいた企業が外資系。
英文による事務や、受発注、簡単な事務処理などを一通り経験しており、税理士関連の資格試験勉強や簿記知識などがあったため、経理として派遣で勤務を始めました。
全くの異業種でブランクがあったため、最初は病休や産休の方の代理ポジションとして短期派遣を中心に。
いったんやめる方と、その後他部門や関連会社から回ってきてそのポジションに入る方の間をつなぐ短期のものからスタートしました。
ちょうど、様々な国内外の法整備や会計慣習が変わる時期にさしかかっていたこともあり、急にそのポジションに入って、監査対応や調査のための資料をそろえながら、過去数年内の仕分け訂正やその他も行う必要があり、なかなかやりがいがありました。
ちょうどファイリングなども含めて、バリバリとこなさなければならない力仕事が多く、毎日目の前で解決していく仕事の量が、書類単位で見えていくのは快感。
今はプログラム開発やコンテンツ作成も、非常に体制が整い、開発チームが情報を共有しやすくなったため、進度や手戻りなども見やすくなりました。
そのため、ここまで積み上げてきたものがゼロになるような絶望感を業務で味わうことは減りましたが、当時はそれなりに、こういったことをまだ感じているスタッフが多くあった時代です。
当時のゲーム業界のように、どこまでさかのぼって調べなければいけない、そして修正などを行う人の業務を受けてどこまでに神経を張り詰めてチェックしなければいけないといった「経過と成果が見えない業界業務」に比べて、事務の場合「こんなに書類を片付けたっていうのが目に見えるのは快感よね」などと指導役の先輩OLに言われて、非常に納得したことを覚えています。
特に経理の場合、非常に煩雑になっている業務を処理するとき以外は、ほぼ、時間通りに業務が終わります。
年末年始や月次の締め、また会計監査や提出物対応のあるとき以外は、ほとんど9to5ということもあり、ランチも帰りの帰宅時のショッピングも非常に楽しくできたあたりで「これは夢なのか!」と感動していました。
ゲーム業界の場合、1本の発売が終わり、その週のフィードバックを受けて担当者が対応している間など、自分は家に順調に帰れていても、その苦しみやつらさを、体臭やイライラ感、いびき音などから共有してしまいがちです。
経理などのオフィス勤務では、ほぼみんな定時勤務で職場に泊まり込む人も皆無。
職場環境が「見違えるほど、現代的に洗練、激変した」といった印象も強くありました。
ゲーム業界から特に経理に行く人では、プログラミングやデータ保全、データ修正、遡及入力、自動化などいろいろな職務提供も期待されます。
もし今転職を考えているなら、事務系でよく使うプログラミングや、情報処理系の用語、周りの人に説明できるための言葉やあらゆる業務理解などを、一通り押さえておくとよいでしょう。
私の場合も、特に転職直後には、自社内での開発チームはもちろん、他社にサービス提供するときのSEを補助するようなわかりやすい言葉での説明や、システム全体を見渡しての問題点などを、経理系事務員やシステムを使う側の立場にたってといった業務も多く引き受けさせられました。
そしてなにより大きく違っていたなあと思うのは、収入が読めるという点です。
ゲーム業界の場合、開発ウエイトやたびたび変更される発売スケジュールに対して、勤務時間が設定されるので、収入額の増減が読めません。
また、夜遅くなった時、ぎりぎり終電に間に合わないときなどや、疲れているときには、自分でタクシーを使う時もあります。
私の場合、職場まで10000円ゾーンだったのですが、すべて社で見てもらえるわけもありません。
これらも収入を実質、少なくしてしまう原因でした。
事務派遣になってからは、スーツなどビジネスファッションのコードにあわせたものを調達しなければならないというのはありますが、それ以外はほとんど定時なので、余計な持ち出しもありません。
事務系自己啓発も、ゲーム業界での自己啓発(プログラミングや文化や神話、他社ソフトや書籍、漫画などを見る)時と比べてあまり多くなくて済むため、こうった部分も非常に楽。
実際にもらえる金額も増えますが、それ以上に持ち出しがないことで自由になるお金は増え、生活に計画性が生まれました。
中長期の派遣や、紹介型でお試し勤務の派遣時代を経て正社員へといった紹介形態などもあるため、給与やその他の勤務条件次第では「派遣社員としてずっと過ごすこと」「派遣社員を経て正式に直接採用で入社」するのもどちらもおすすめできます!
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